
ガザの病院がイスラエルによって破壊されたって聞いたわ。その病院ってあの辺りで唯一 癌の治療を行える施設だったらしいわよ。

酷いことするなぁ。でも、こういうニュースを聞くのってこれが初めてじゃないよね。

そうね。2023年10月以降、WHO(世界保健機構) は、ガザにおいて654件の医療施設への攻撃を確認していて、これによって886人が亡くなり、1,349人が負傷しているらしいわ(2025年1月3日現在)。
この間も救急車が意図的に狙われて、救助隊員15人が殺害されたわ。

そんなに多くの人が犠牲になっているの!?
その数って、世界的に見ても多いのかな?他の国と比べてどうなんだろう?

WHOのSSA (Surveillance System for Attacks on Health Care)というデータベースには、世界で起きている医療施設や医療従事者への攻撃がまとまっているわよ。
2024年の一年間で、世界では1,625件の攻撃があって、そのうち44%はパレスチナ暫定自治区で起きたらしいわよ。
「攻撃」といっても色々な種類があるのよ。下のチャートはその一例だけど、2024年にWHOに報告された、医療従事者や患者に対する誘拐・逮捕・拘留などの回数を表しているの。全体の75%はパレスチナ暫定自治区からの報告になっているわ。


本当に、パレスチナ暫定自治区では病院や医療従事者が攻撃対象になっているんだね。そういった行為って国際法で禁止されていると思ったけど。。。

その通りよ。国際人道法では、病院や医療スタッフ、患者さんは守られるべき対象とされているわ。

それに、病院への攻撃は、国連安全保障理事会が特定した6つの重大な権利侵害のうちの1つでもあるのよ。

ぼくたちはこういった法律をちゃんと尊重しないといけないよね。もし、どこかの国がこれに違反したら、国際社会は違反した国に国際法を尊重するように働きかけないといけないね。

その通りね。こういったことを許していたら、世界は混乱するだけよ。
私たち個人のレベルでも、こういった話題に目を向け続けないといけないわね。