みんなが基本的な医療にかかれる社会とは?(2):日本の国民皆保険

きまりごと(制度や法律)

日本の医療保険いりょうほけんってどうなっているの?

日本では、制度上は「国民全体公的な医療保険でカバーされる」となっています。
各自が払う医療費をなるべく抑えながら、高い医療レベルを保っています。

また、公的な病院でも私的な病院でも患者さんが自由に選べるシステムになっています。

みんなが保険に入っているのは安心だし、どの病院に行ってもいいから、アクセスしやすいね。

私たちは、医療にかかるお金をどういうふうに負担しているの?

私たちは医療サービスに関連して、「保険料」と「医療費」という2種類のお金を払っています。

保険料
毎月、医療保険者いりょうほけんしゃに払うお金。これを支払うことで医療保険を持つことができます。
料金は住んでいる地域や収入で決まっていきます。

医療費
実際に病院にかかった時に窓口で支払うお金。
年齢によって負担する金額は違います。例えば6歳から70歳までは、かかった医療費の30%を支払います。

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医療費がすごく高くなって払えない時はどうなるの?

医療費が高額になってしまう場合には「高額療養費制度こうがくりょうようひせいど」というのがあります。

これは、収入により毎月払う最大の医療費が決まっていて、それ以上の金額になった時は保険者が支払いを行う制度です。

いくら払うのか例題を見てみましょう。

50歳男性、派遣社員として働き、月の収入は23万円。がん治療を受けていて、それに対する医療費が月100万円の場合:

①通常の自己負担額 ⇒30万円 (100万円の30%)
②高額療養費制度⇒毎月の限度額が5.7万円ほど(収入に合わせて、最大で払う費用は異なる)。残りは保険者がカバーしてくれる。

こういう制度があるから、病気になっても安心して暮らせるんだなぁ。
いつ病気になるかわからないし、国民皆保険は絶っ対に守らないといけない制度だね。

参考文献
厚生労働省。国民皆保険制度の意義。https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000913109.pdf
全国健康保険協会。高額療養費簡易試算。https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3030/sbb30302/1935-66724/

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